雪色探検隊

旅好きな人間があっちに行ったりこっちに行ったり。今日も何処かを旅してる。

未来の鍵を握る学校

 ラジオの中の学校が開校してから10年が経った。その学校の名は、2005年10月3日よりTOKYO FMをキー局にJFN38局で全国放送されているラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!(SOL)」。LOCKのスペルはL/O/C/K、鍵の方のロックである。

 

 2006年当時、夜のラジオ番組は関東圏だとNACK5鬼玉が大人気だった。バカボン鬼塚玉川美沙は大人気パーソナリティだった。あれは今思うとTwitter大喜利大会に近いものだったのかもしれない。しかし10代の悩みや不安に全力で応えるSOLもまた人気番組となった。同じ時間帯に放送するんじゃないよと当時は思ったほどであった。

 

 しっかりと学生の話を聞き、それを受け止めたうえで熱いメッセージをリスナーに届けるやましげ校長やしろ教頭は本当に素晴らしい方であった。面白い授業もあれば、真剣に考える授業もあった。アーティストの授業も楽しかった。いろんなアーティストの曲を聴いてみようと思えるのはSOLのお陰だと思っている。

 

 私が聞いていたのは2010年頃までであるが、それまでは毎日ラジオをつけていた。全国ネットだから外出先でも聞いていた程だ。普段とは違う周波数なのに、同じ番組が流れているというのは何とも不思議なものであった。

 

 この10年で学生を取り巻く環境は変わった。昔はガラケーで学校掲示板を閲覧していたのに、いつの間にかスマホになり、SNSが発達した。しかしそれでもSOLは、10代の番組であり続けているのであろう。

 

 Twitterもいいけど、公共の電波の中に居場所を見つけられるという体験は案外貴重だったのかもしれない。やしろ教頭TOKYO FMにて、ラジオの中の会社「Skyrocket Company」の本部長を務めているので、最近はこっちをよく聞いている。

 

 ラジオのある生活、良いものです。